先日、お医者様とお話をしていて、
「管理栄養士さんって、どんなところに仕事のやりがいを感じるんですかね」
と聞かれました。
その場では、思いつくままにいろいろ話したのですが、
あとからじわじわと、その問いが残っています。
やりがいって、なんだろうなぁ、と。
私は、最初から「絶対に管理栄養士になりたい!」と思って、この道に進んだタイプではありません。
もともとは学校の先生になりたかったし、
大学進学を考えたときの選択肢のひとつが栄養士でした。
当時は、栄養士が何をする仕事なのかも、正直よく分かっていなかったと思います。
料理に関係するのかな。
料理は嫌いじゃないし、まあいいか。
たぶん、そのくらいのスタートでした。
でも振り返ってみると、いろんな仕事をさせてもらいました。
行政では、さいたま市の合併という大きな仕事に関わらせてもらって、
学校給食では、たくさんの給食を作って、子どもたちが食べてくれる姿を見て。
「先生、おいしかった」
と言ってもらえるのは、やっぱりうれしかったです。
その後は特定保健指導で、全国のいろんな方とお話をして、
一緒に食生活や生活習慣を考える仕事をするようになりました。
「食事が楽しくなった」
「生活が変わった」
「話を聞いてもらえてよかった」
そんな言葉をいただけると、
あぁ、この仕事をしていてよかったなぁ、と思います。
そして最近は、訪問栄養のお仕事。
これがまた、今までとは少し違う面白さがあります。
病気を治すためだけの食事ではなくて、
その人が、その人らしく暮らすための食事を一緒に考える。
好きなものも違うし、
食べてきたものも違うし、
暮らしてきた場所も違う。
人生の大先輩のお宅に伺うことも多いので、
こちらが教えていただくことも、本当にたくさんあります。
地域の食文化だったり、
昔からの食べ方だったり、
その方なりのこだわりだったり。
そこに、病気や薬、飲み込み、噛む力、調理の工夫なんかを重ねながら、
「どうしたら、この人がもう少しおいしく食べられるかな」
と考えていく。
これって、すごく奥が深い仕事だなぁと思うようになりました。
そんな話をしていたら、お医者様が、
「じゃあ、訪問栄養がもっと広がったら、管理栄養士さんが輝ける場所になるかもしれないですね」
と言ってくださって。
その言葉が、なんだかずっと残っています。
訪問栄養を増やす、というだけじゃなくて、
管理栄養士が、
「この仕事、楽しいな」
「管理栄養士になってよかったな」
と思える場所をつくる。
そんなことも、私にできるのかなぁ、と。
管理栄養士になった頃には、
こんなことを考える日が来るなんて思ってもいませんでした。
まだまだ、できることがありそうです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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筆者
管理栄養士 石田美枝
株式会社Office Nutrie 代表
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